道音舎は紀伊半島の和歌山県を拠点にする出版レーベルです。写真、版画、彫刻作品など、ジャンルを問わず多様なアートブックの制作を手がけます。時間をかけて作るので年間の刊行点数は多くありませんが、質の高い本作りを目指しています。美しい本が旅をして、世界を結んでいくように。
出版物
建物彫刻 | 緒方敏明
兵庫県出身の彫刻家、緒方敏明の作品集。彼のモチーフを具現化した白い建物はひっそりと静謐で、内部に神秘的な青い空間を有している。その立体造形に入り込む視点で撮影し、作品が内包する世界観に迫った。随所に散りばめた作家のエッセイや作品タイトルも印象的だ。装丁は白い建物彫刻を連想させ、全体がまるで舞台芸術のような一冊。
水辺の人 | 松原時夫
松原時夫は1940年、和歌山県北部の和歌浦で生まれた。そこは万葉集に詠まれた和歌の聖地で、古代人の美意識が残り香のように漂う町だ。その心性に共鳴するような彼の写真作品は、独自の芸術性を拡張しながら現在も多様な展開を続けている。『水辺の人』は和歌浦、田ノ浦、雑賀崎の人物(1955〜1969年)を捉えた作品で構成したもので、写真家・松原時夫の原点というべき写真集である。
VENDOME | 番留京子
熊野の山腹にアトリエを構える木版画作家、番留京子の初となる作品集。彼女が彫り出す木版画作品は、過剰なほど濃密に自然の妖気をはらんでいる。その妖気は原始の自然と一体化するようなエロスであり、すべての生きものが持つ勇気ある破壊と再生の力を呼び覚ます。 作品に出現しているのは、もしかしたら古代の熊野で、原始の人々が目にした神々の姿かも。大らかでユーモラスで威厳のない神々が、愉快に踊りながらぞろぞろと現れて……。「そこのあなた、大吉いかが?」
沖ノ島|松原時夫
モノクロを中心に撮影してきた写真家・松原時夫の貴重なカラー作品を3部作のひとつとして刊行。片男波海岸から望む無人島・沖ノ島を、ほぼ同じ地点から撮り続けた作品群から編集した。枇杷色、鈍色、群青、蘇芳色など日々刻々と変化する多彩な色調が幻想的に、色のあわいを漂うように表現されている。原画の再現性と長期保存性に優れたデジタルプリント用の和紙に顔料インクで印刷。表紙は鈍、蘇芳、藍、紺碧、橙があり、万葉の和歌浦をイメージした5色から選べる。50部限定。
砂のキャンバス | 松原時夫
和歌浦在住の写真家、松原時夫の2作目となる写真集。2021年2月刊行の1作目『水辺の人』が1955〜1969年に撮影した初期作品群であるのに対し、『砂のキャンバス』に収録した作品の撮影年は2016〜2021年。松原氏76歳から81歳現在の作品群だ。日課のように早朝の片男波海岸に行き、野鳥にエサをやり、砂浜を撮る。海水や風がつくる砂のテクスチャーは、絵画に造詣が深い松原氏にとってまさにキャンバスだ。マチエールや色の濃淡など絵画的な造形を砂の表面に見出したのかもしれない。他に類を見ない繊細な写真表現を、超高精細印刷で再現した渾身の一冊。
津軽再考 | 柴田祥
青森県の津軽地方は一年の大半が雪に覆われる本州最北端の地。柴田祥は津軽に生まれ、そこに暮らし続けている写真家だ。彼が追い求めているのは表層的な美を拒絶した先にある津軽。変貌していく故郷の風景と風土を記録した作品群が、写真家・柴田祥の存在を証明している。
別冊 津軽再考 | 柴田祥
写真集『津軽再考』にあわせて制作した柴田祥のエッセイ集。寡黙な写真家の内面が、ざっくりと深く綴られている。写真7点を掲載。
狼煙 | 照井壮平
照井壮平は約25年間にわたり熊野や大峯、高野山を精力的に撮影してきた土着の写真家。都市部からの目線で視覚化されてきた熊野像に違和感を持ち、聖地の発生原点を追い求めるかのように山野を駆け巡ってきた。彼が写し撮るのは “どろりと濃密な自然”。美しさと怖さが絡み合う紀伊山地の混沌を、彼は「底なし沼のよう」と言いあらわす。全112ページの中に収めたのは一瞬ぎょっとするような風景と、彼の言葉を紡いだエッセイだ。
出展情報
2024.10.18 – 10.20 | Seoul Publishers Table
2024.7.4 – 7.7 | UNFOLD Shenzhen
2024.6.14 – 6.16 | Fukuoka Art Book Fair
2024.5.18 – 5.18 | Art Book Osaka
2024.5.3 – 5.5 | KG+ Photobook Fair 2024
2023.10.6 – 10.9 | 日比谷OKUROJI Photo Fair
2023.9.15 – 9.17 | abC Art Book in China
2023.4.28 – 4.30 | KG+ Photobook Fair 2023
2021.10.22 – 10.31 | Tokyo Art Book Fair (Offline Venue)
2021.9.17 – 9.20 | KG+ Photobook Fair 2021
2020.11.16 – 11.23 | Virtual Art Book Fair
2019.10.25 – 10.27 | Setouhchi Art Book Fair
2019.6.29 – 10.13 | Wonder Foto Day Backyard Select
2019.4.11 – 14 | Wonder Foto Day
2019.4.6 – 7 | Tokyo Art Book Fair Ginza Edition
2018.3.30 – 4.1 | HK Photobook Fair
2017.10.5 – 8 | Tokyo Art Book Fair
取扱店
道音者の取扱書店はこちらをご覧ください。
ご連絡先
- 事業者名
- 道音舎LLP(道音舎有限責任事業組合)
- 運営責任者
- 北浦雅子
- 所在地
- 〒640-0351 和歌山県和歌山市吉礼627-35
- 電話番号
- 050-7124-5583
- FAX
- 050-3737-6277
- メールアドレス
- pubmichioto.com
- 商品代金以外の必要料金
- 振込手数料(銀行振込の場合)
- 引渡し時期
- 銀行振込の場合は、入金確認後7日以内。
クレジットカード決済の場合は、注文後7日以内。 - 代金のお支払い方法
- クレジットカード、代金引換
- お支払い時期
- クレジットカードは注文時。
代金引換は商品受け取り時。 - 返品・交換
- 原則不可。商品が不良の場合は返品・交換を承ります。
- 不良の場合の返品期限
- 商品到着後7日以内
- 返品送料
- 不良品の場合は道音舎の負担。それ以外はお客様負担となります。
- 個人情報保護方針
- 道音舎LLPは以下のとおり個人情報保護方針を定め、個人情報保護に関する法令およびその他規範の順守に努めます。
- 個人情報の管理
- 道音舎は、お客さまの個人情報を正確かつ最新の状態に保ち、個人情報への不正アクセス・紛失・破損・改ざん・漏洩などを防止するため、セキュリティシステムの維持・管理体制の整備等の必要な措置を講じ、安全対策を実施し個人情報の厳重な管理を行ないます。
- 個人情報の利用目的
- お客さまからお預かりした個人情報は、当社からのご連絡やご質問に対する回答として、電子メールや資料のご送付に利用いたします。
- 法令、規範の遵守と見直し
- 道音舎は、保有する個人情報に関して適用される日本の法令、その他規範を遵守するとともに、本ポリシーの内容を適宜見直し、その改善に努めます。
- お問い合せ
- 当社の個人情報の取扱に関するお問い合せは下記までご連絡ください。
privacy[at]michioto.com