(写真・文/柴田祥)
大きめの封筒が和歌山から郵送されてきました。
中身は写真データを印刷してページ順に並べてある写真集の模擬的なものでした。
データで構成案を見るものと思っていたので、郵送した旨の連絡があった際、わざわざ時間をかけてまでなぜ物理的なものにしたのか。
届いた物を手にし、そして見て理解しました。
データ上で観るのと実際のページをめくって観るのではだいぶ印象が変わる。ということです。
このページをめくった際の視覚的効果といいますか、作用があることを鑑みると構成案の幅がさらに広がっていくものなのだと勉強になりました。
そして構成を詰めていくと、いろいろと修正したい箇所が浮かび上がってきました。
いただいた構成案を土台に各々の仕掛けの内訳をやりとりしながら、それならばこの写真が生きてくるなど候補の写真を何度も追加したり写真集全体の流れを作りこんでいく。
写真を組む構成はかなり重要な部分であることを再認識すると同時に楽しくもある作業です。
そして一つ確実に言えるのは、今回の津軽再考は以前展示で披露した「津軽再考」とは一味も二味も違うものになっている。それは間違いないです。