9月26、27日に三重県伊賀市の城下町で開催された、Waza Waza—Iga Art Book Fair 2026に参加しました。会場は国指定史跡の旧崇広堂です。江戸時代後期、藩士の子弟を教育するために建てられた藩校で、創建当時の姿を残すという講堂は72畳の広さです。道音舎のブースもこの大広間にあったのですが、空間に漂う凛とした気配が心地よかったです。

来場された皆さんが、ブースの前に座って本をじっくり見てくれたことも印象的でした。これまで私が参加した国内のブックフェアでは、目の前を来場者が通過していく感じで切ない気持ちにもなりますが、ここでは多くの方がブースの前に座ってくれました。おかげでゆっくりと話ができましたし、皆さんくつろいだ感じで色々と語ってくれるのです。(人生とか文学とか世界平和とか、クマとヒトの関係性とか)
時に「これは!」と思う名言も出るので、私もメモを取らせてもらったり。
本を介して出会うと3分ぐらいで濃密な話に…、なる時はなりますね。
個性的な本やZINEが並ぶ会場で、作り手の方々と出会えたことも刺激的な体験でした。「私ももっと自由に表現をしたいし、できるかもしれない」と思えたし、その感覚を得たことが一番の収穫だったと思います。キープしたい。
今回は道音舎とbetween in between、写真家・照井壮平さん、シンガポールの作家・Angelica Ongさんの4組でご一緒したのですが、照井さんがいると、やはり面白い旅になりますね(色々と盛り上げてくれるのです)。夜もみんなで楽しく飲んで、おいしいタイ料理も食べて旅気分を満喫しました。
『狼煙』をつくった当時は、制作チームでたまに焼き鳥を食べに行ったりしていたのですが、ここ数年はそんな機会もなかったので実に懐かしかったです。
「あの頃はこんな感じだったな」と思い出しました。もう10年前ですね。
『狼煙』については刊行当時の特設ページがあるので、よかったら以下のリンクをチェックしてください。フェアなどの情報は更新されていませんが、6点の写真+エッセイをご覧いただけます。(『狼煙』は2024年に第2版を刊行しています)
そういえば、2日目の夜に行った居酒屋さんで、高齢の店主が放ったひと言も面白かったです。聞いた瞬間に素早くメモしたはず。
ありました。これです。
「正月にあげるタコありますやん。あれ和歌山でイカ言います?」
って言うたんです。「和歌山出身の人にそう聞いた」とのことですが、そんな話、聞いたことあります?
